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生命保険



1. 保険商品に隠されたワナ、三大悪


生命保険は相互扶助という崇高な考え方からできあがった人間の英知の結晶といわれています。 生命保険会社の運営もこの精神のもとで行われていると考えたいものです。
しかし実際の営業活動や商品内容、また最近の保険金不払い問題まで、どこを切っても金太郎飴のごとく消費者のことを考えた戦略は見えてきません。


● 更新・・・更新とは保障を継続させるという目的として非常に良く考えられた制度です。 更新時に病気にかかっていても、保険を継続させることができるというメリットがあります。 そして当然ですが、保障期間を定めた保険ですから一番保険料が安くなります。
日本人の加入率が一番高い「定期付き終身保険」の特約はこの更新型になっていることが非常に多いです。 更新型の最大のデメリットである更新時の保険料アップについて保険加入者が理解されていれば問題はありませんが、保険料がアップするという説明を受けて「定期付き終身保険」に加入した方はまれです。
保険の名前が終身保険となっているので、今のままの保険料で保障は一生継続すると勘違いしている方もいらっしゃいます。


特約・・・支払い条件が非常に厳しい特約があります。しかもそれらの特約がたくさん付加されている「定期付き終身保険」は一番加入率が高いのです。
特に支払い条件が厳しい特約として3つをあげておきます。

(1) 特定疾病(三大疾病)保障特約
3大疾病とは「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」それらの病気にかかったら一時金を支払うという内容ですが、「がん」でも上皮内がんや皮膚がんは支払対象外です。
「急性心筋梗塞」は発病して、その疾病により初めて医師の診断を受けた日から、その日を含めて60日以上、労働の制限を必要とする状態が継続したという医師の診断書がなければ給付金は一切支払われません。
発病して、その疾病により初めて医師の診断を受けた日から、その日を含めて60日以上、言語障害か運動失調か麻痺の後遺症が継続したという医師の診断書がない限り給付金は一切支払われません。
特に「急性心筋梗塞」と「脳卒中」についての条件は限りなく厳しいものになっています。

(2) 介護保障特約・介護収入保障特約
所定の要介護状態が一定期間継続すれば、介護給付金が支払われます。
ですがこの所定の要介護状態と一定期間継続が落とし穴です。
では所定の要介護状態とは、基本的に常時寝たきりで、(1)ベッド周辺の歩行 (2)衣服の着脱 (3)入浴 (4)食事 (5)排泄後のふき取りの5つのうち3つ以上できない場合か、医師に器質性痴呆と判断された場合です。 しかもこの状態が180日継続しなければ保険金は支給されません。(最近ではこの日数を短くしている保険会社もあります)
高齢者ならまだしも働きざかりでここまでの状態になる可能性はきわめて低いといわざるを得ません。

(3) 重度慢性疾患保障特約
どんな病気がこの重度慢性疾患に該当するのかというと、重度の糖尿病、重度の高血圧症、慢性腎不全による人工透析、肝硬変、慢性膵炎などです。糖尿病や高血圧症にかかっただけでは給付金はもらえません。重度でなければいけないわけです。
例えば糖尿病の場合、インスリン治療を6ヶ月以上継続したという医師の診断、眼の増殖性糖尿病網膜症であるという医師の診断、心臓障害のため体内用ペースメーカー埋込術を受けた、下肢に壊疽(えそ)による1足指以上の切断などでやっと保険金が受取れます。
人工透析に対しては無条件に給付金がおろされますが、人工透析には国からの援助金がありますので、患者さんの自己負担が1ヶ月上限1万円ですみます。

転換・・・新車を購入する時の「下取り」とよく似たしくみです。
デメリットとしては2つ

(1) 前契約で貯蓄されていたお金を、知らないうちに新しい契約の10年や15年更新の特約保険料に充当して、当初10年や15年の保険料を割引くしくみになっている点です。 前契約で貯蓄されていたお金を10年や15年のゼロにしてしまう戦術です。
※定特転換といわれる転換のことを言います。

(2) 逆ザヤの原因となっている高い予定利率(銀行の利率みたいなもの)の契約を解約させて、ここ最近の悪い予定利率の保険に変えさせてしまう点です。
高い予定利率の契約は逆ザヤの最大の原因。逆ザヤから早く開放されたいというのが保険会社の本音です。 それをてっとり早く解消する方法が「転換」なのです。
※低い予定利率から高い予定利率の保険への転換で、保険料を充当する部分が終身保険であれば、とてもお得な転換になります。
保険見直し時には上記のような三大悪には充分注意して、効率的な見直しを進めていきましょう!


ではどうすれば自分にとって家族にとって安心できて、費用対効果の高い保険を創ることができるのか?

最大のポイントは以下の3つの点を明確にすることです!

なぜ保険に加入するのか? 誰のため? 何のため?
保障する金額はいくらが適正なのか?
保障する期間はいつまで必要なのか?
みなさん、この3点をイメージしてみて下さい。
2番目の保障する金額(必要保障額)をイメージすることは難しいと感じられたと思います。必要保障額を算出するには収入と支出のバランスをみていく将来的なシュミレーションが必要になります。

この3点が明確になれば、後はどの保険会社のどの商品が一番費用体効果が高いのかを調べていけば良いだけです。 また保険に対する考え方で「やっぱり掛捨ての保険はいやだな〜」という方は、保険で貯蓄も可能ですので、その方向で商品選択をするということも考えられます。

加入目的もご自身で明確にできて、保険商品についてもご自身で選択できるだけの知識をお持ちの方は全く問題ありませんが、それが可能なのは本当に保険を知り尽くした専門家ぐらいだと思います。 保険だけの知識だけではなくて周辺知識も豊富で保険の見直しについての中立的なアドバイスができるファイナンシャルプランナーに相談されることが一番の近道だと思います。


釜口 博 (かまぐち ひろし)
“敷居の低い”保険のプロ。わかりやすく、丁寧にご案内します
強み・特長 経験年数5年以上 | セミナー開催 | 金融商品の提供・管理
営業地域 全国
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○ 保険商品に隠されたワナ、三大悪
○ 学資保険・子供保険の特長と加入にあたっての注意点
略歴
1965年鹿児島県生まれ。大学卒業後、日本ブレーンセンター、損保ジャパンひまわり生命等で営業職に就き、いずれもトップの成績を誇る。05年ファイナンシャルアライアンスに入社。現在に至る。オールアバウトフィナンシャルサービス 登録IFA
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